子会社株式の追加取得による完全子会社化及び資金の借入に関するお知らせ

2018年9月27日

当社は、2018年9月27日開催の取締役会において、当社の連結子会社であるMedica Asia (Holdco) Limited(本社所在地:英国 以下、「Medica Asia」といいます。)の株式を追加取得し、完全子会社化すること及び当該株式追加取得のための資金を借り入れることについて決議いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。

1.完全子会社化の理由

当社は、「高齢社会に適した情報インフラを構築することで価値を創造し社会に貢献し続ける」ことをグループミッションに掲げ、介護・医療・ヘルスケア・シニアライフの各分野において、人材紹介等のキャリア事業、介護事業者向け経営支援サービス事業(カイポケ)、医薬情報サービス事業等、国内外で40を超えるサービスを展開しております。

当社は、2015年10月にMedica Asiaを持株会社とするMIMSグループを三井物産株式会社(以下、「三井物産」といいます。)と共同で買収し、当社グループにおける海外事業の中核として、現在アジア・オセアニアを中心に15の国と地域でサービスを提供しています。1963年に創業し50年以上にわたる歴史をもつMIMSブランドは、域内において圧倒的な知名度を誇り、医療従事者の会員数は約230万人にのぼります。MIMSグループが持つ圧倒的なブランド力、医療従事者の会員基盤、製薬会社や医療機関との取引基盤を活用して、製薬会社のマーケティング支援等の事業を展開しています。MIMSグループの取得以来、既存事業の構造変革に取り組むとともに、成長に向けた体制構築を進めてまいりました。また、MIMSグループが持つ医療従事者会員基盤と当社が国内で培ったキャリア事業のノウハウを活用し、2017年からはグローバルキャリアビジネスを本格的に開始しました。

この度、今後のさらなる成長について検討した結果、意思決定の迅速化および当社グループ内における一層のシナジー創出を実現し、企業価値の向上を図るため、完全子会社化することといたしました。
なお、今後も、三井物産の有する病院グループへの医療情報サービスや人材紹介サービスの提供等、引き続き三井物産との協力関係を維持してまいります。

2.当該連結子会社の概要

(1) 名称 Medica Asia (Holdco) Limited
(2) 所在地 6th Floor 65 Gresham Street London EC2V 7NQ
(3) 代表者の役職・氏名 Natsuki Goto, Director
(4) 事業内容 持株会社
(5) 資本金 127.50英ポンド(18,968円)
(6) 設立年月 2013年2月
(7) 株主及び持株比率 株式会社エス・エム・エス 60.0%
三井物産株式会社 40.0%
※表中の括弧につきましては、2018年9月26日現在のレートにて換算いたしました参考価格となります。(レート:1英ポンド=148.77円で換算)


3.株式取得の相手先の概要

(1) 名称 三井物産株式会社
(2) 所在地 東京都千代田区丸の内一丁目1番3号
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 安永竜夫
(4) 事業内容 総合商社
(5) 資本金 341,481百万円 (2018年3月31日現在)


4.取得株式数、取得価額及び取得前後の所有株式の状況

(1) 異動前の所有株式数 7,650,316株
(2) 追加取得株式数 5,100,210株
(3) 取得価額 約110億円
※価値の算定にあたって、将来の事業活動の状況を株式価値に反映するためディスカウンテッド・キャッシュ・フロー法(以下、「DCF法」といいます。)を採用し、MIMSグループが生み出すと見込まれるフリー・キャッシュ・フローを、一定の割引率で現在価値に割り引くことで事業価値を分析し、株式価値を算出しております。当社はDCF法に基づき算出されたこれらの株式価値を勘案し、取得価額を決定いたしました。
(4) 異動後の所有株式数 12,750,526株


5.株式取得の日程

(1) 取締役会決議日 2018年9月27日
(2) 株式譲渡契約締結日 2018年9月27日
(3) 株式取得日 2018年9月28日


6.株式取得のための資金の借入

当社は、当該株式を取得するため、株式会社三井住友銀行をアレンジャー兼エージェントとしたシンジケートローン契約を締結いたしました。
(1) 借入先 株式会社三井住友銀行
株式会社三菱UFJ銀行
株式会社みずほ銀行
(2) 借入金額 110億円
(3) 借入実行日 2018年9月28日
(4) 借入期間 10年間
(5) 担保 無担保・無保証


7.今後の見通し

当該株式取得及び借入による当社連結業績への影響は軽微です。

以上


(参考)当期連結業績予想(2018年4月27日公表分)及び前期連結実績
(単位:百万円)
売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益
当期連結業績予想
(2019年3月期)
32,273 4,827 5,803 3,905
前期連結実績
(2018年3月期)
26,611 4,021 5,007 3,361


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