【親の終活に関する意識調査】親と終活について話したいと思っている人は約4割 話すきっかけはニュースの影響が最多、日常会話が対話の鍵〜親と生前に話しておきたいことベスト3は、1位「介護」2位「葬儀」3位「延命治療」〜

2022年3月22日
株式会社エス・エム・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤夏樹、東証一部、以下「当社」)は、葬儀社紹介サービス「安心葬儀」(URL:https://ansinsougi.jp/)を提供しており、この度、60歳以上の親を持つ男女1,003人に、「親の終活に関する意識調査」を実施しました。

安心葬儀調査

調査の結果、親と生前に話しておきたいことのベスト3は「介護の希望(37.5%)」「葬儀(36.8%)」「延命治療(35.9%)」となり、葬儀だけでなく、介護、医療などの問題を総合的に考えていることがわかりました。

親の終活について、話したことがない人は67.7%で、理由の上位は、「切り出しにくい、話しにくい(44.8%)」となり、前回調査(2019年実施)の42.0%に比べ、話すきっかけに悩む人がさらに増えたことがうかがえます。一方で、親と終活について「話したことはないが、話したいと思っている」人は39.3%でした。

終活について親と話そうと思ったきっかけについては、1位が「ニュースやメディアで終活のことを見聞きした(38.7%)」、2位が「新型コロナウイルスの影響で先々のことを考えた(22.7%)」となり、5人に1人は新型コロナウイルスをきっかけに終活を意識しているという結果となりました。
また、親との終活について会話は、話したことがある人の半数(50.0%)が「日常での会話の中で話した」と回答しているのに対し、話したことがない人は「話せるイメージがわかない」が1位で30.6%という結果でした。
新型コロナウイルスの影響で終活を意識しているものの、「話せるイメージがわかない」という意見も多く、また、「弱っている親に終活の話は言いづらい」というコメントもあり、いざとなってから話すのではなく、ニュースをきっかけに日常の話題に入れることが対話の鍵と推測されます。

親の終活に関するエピソードでは、「認知症になる前に希望を聞きたい」といった前回調査と同様のコメントがある一方で、「親のやりたいことを叶えてあげたい」「旅行に連れて行ってあげたい」「感謝を伝えたい」など、親の希望を尊重する意見が多数見受けられました。「新型コロナウイルスの影響で帰省する頻度が下がった」という人は11.6%と低いことからも、両親との時間を大切にしようという様子がうかがえました。

【親の終活に関する意識調査】主な調査結果

1.月に数回以上親と連絡を取る人が7割超
親と直接会ったり、電話・メール・チャットなどで連絡を取る頻度は、1位「毎日(28.8%)」、2位「月に数回(25.1%)」、3位「週に数回(18.6%)」であり、約7割が親と日常的によく話をしていることがわかった。

2.親と「終活」について話したことがある人は32.3%、話したことがない人は67.7%
うち、「話したことはないが、話したいと思っている」が39.3%。また、話したことがある人の中でも「まだ話し足りないので今後も随時話していきたい」が23.0%となっており、終活への関心の高さがうかがえる。

3.親と生前に話しておきたいことベスト3は1位「介護の希望(37.5%)」、2位「葬儀(36.8%)」、3位「延命治療(35.9%)」
介護・医療・葬儀を総合的に意識していることがわかった。また、相続財産等よりも、親本人の意向についての関心が高いことが推測される。

4.「終活」について親と話し合っていない・話し合わない理由の上位は、1位「切り出しにくい、話しにくい(44.8%)」、2位「話す機会・時間がない(27.9%)」、3位「何を話すべきかわからない(21.9%)」
話しにくい上に、何を話すべきかわからない、という結果となり、親と話すきっかけに悩む人が多いことがうかがえる。

5.「終活」について話そうと思ったきっかけは「ニュースやメディアで終活のことを見聞きした(38.7%)」が1位
2位は「新型コロナウイルスの影響で先々のことを考えた(22.7%)」となっており、話そうと思った人のうち5人に1人は新型コロナウイルスで終活を意識したことがわかった。

6.親と「終活」について話したことがある人のうち、5割が「日常での会話の中で話した」と回答
「終活」について話すタイミングは、1位「日常での会話の中で話した(50.0%)」、2位「家族・親族が亡くなったとき(21.3%)」、3位「親が自分から終活について話を切り出した(17.0%)」。1位が2位以下を大きく引き離す結果となり、日常会話の中で話すことが定番であることがわかった。

7.親と「終活」について話したことがない人は、「話せるイメージがわかない(30.6%)」
親と終活についてどのタイミングであれば話し合うことができると思うか、という問いについては、そもそも「話せるイメージがわかない(30.6%)」が1位となった。続いて2位「親のタイミングに任せたい(25.8%)」、3位「親が入院した・余命宣告を受けたなどで死期が近くなったとき(24.4%)」となり、子の立場としてはきっかけを待つという姿勢が垣間見えた。

8.親と終活について話し合いたいタイミング1位は「来年以降(46.1%)」
続いて2位「今年のお盆ごろ(15.0%)」、3位「今年のゴールデンウィークごろ(13.3%)」 となった。

【終活についてのエピソード抜粋】
・高齢になると自然と日々の会話の中で終活についての話になることもあり、内容も少しずつ変わることもあるので年に何度か確認しエンディングノートを参考に必要な情報は書き残し更新するようにしています。(50代男性)
・これまで何度も、親の意向を聞こうとしたけれど、確かなことを聞けないうちにホームに入り、今はコロナで面会が自由にできない。(60代女性)
・親のやりたいことをなるべく叶えてやりたいと思っています。(50代男性)
・父親がきまりの良い人で自ら積極的に終活してくれるので、助かっている。(60代男性)
・コロナにより、対面で話す機会が全くなくなり、電話で年始の挨拶をしたくらいです。親の年齢を考えると、込み入った話も始めなければと思うのですが、どう切り出せばいいのかわからずにいます。(40代男性)
・軽いエンディングメモみたいなのを毎年親の誕生日に受け取っている。最初はビックリしたけど必要だと思った。(30代女性)
・親が元気なうちに話しておけば、気持ち的に楽である。弱っている親に終活の話は言いづらい。(60代男性)
・親とは、最低でも年一回は会っていたが、自分と親の人間関係が高校時代のままで止まっていると、ずっと思っていた。だから、終活的な話題が作れなかったと思う。(60代男性)
・父親に終活のことを言ったら、「俺はまだ元気だからそんなものは必要ない」と、聞く耳持たず。(50代男性)
・やはり断捨離をして徐々に小さく暮らすことが大事だと思う。親が大体の希望を大病をしたときに話してはいたので少しは気持ち的に楽だが、離れていること、売れないような田舎にある家の片づけが今後、こちらも歳を取って来るので大変気がかりではある。勿論親や自分の健康も。(40代女性)

【調査結果詳細】

1.月に数回以上親と連絡を取る人が7割超
Q.ここ2年間で、あなたが親と直接会ったり、電話・メール・チャットなどで連絡を取った頻度はどれくらいですか?(n=1,003)
「よく話す」が72.5%、「時々話す」が18.2%、「あまり話さない・全く話さない」が9.3%。月に数回以上親と連絡を取っている「よく話す」人の頻度は「毎日(28.8%)」、「週に数回(18.6%)」、「月に数回(25.1%)」であり、約7割が親と日常的によく話をしていることがわかった。




2.親と「終活」について話したことがある人は32.3%、話したことがない人は67.7%
Q.親の「終活」についてあなたの親と話したことはありますか? (n=1,003)
親と終活について話したことあるかという問いに対しては「はい」が32.3%、「いいえ」は67.7%。話したことがある人のうち、「まだ話し足りないので今後も随時話していきたい」が23.0%、話したことがない人のうち、「話したことはないが、話したいと思っている」が39.3%。話したことはないものの、話したいという意思はうかがえる。




3.親と生前に話しておきたいことベスト3は「介護の希望」「葬儀」「延命治療」
Q.あなたの親と生前に話しておきたいことを全てお選びください(複数選択可)(n=1,003)
「介護の希望(37.5%)」「葬儀(36.8%)」「延命治療(35.9%)」が上位となり、相続財産等よりも、親本人の意向についての関心が高いことが推測される。




4.「終活」について親と話し合っていない・話し合わない理由の上位は、1位「切り出しにくい、話しにくい(44.8%)」、2位「話す機会・時間がない(27.9%)」、3位「何を話すべきかわからない(21.9%)」
Q.(親と終活について話したことがない人、あるいは「十分に話せていないが、今後話す必要はないと思う」と回答した人への調査)「終活」について、あなたの親と話し合っていない・話し合わない理由を教えてください(複数選択可)(n=716)
終活について親と話し合っていない・話し合わない理由の上位は、1位「切り出しにくい、話しにくい(44.8%)」、2位「話す機会・時間がない(27.9%)」、3位「何を話すべきかわからない(21.9%)」で、話しづらい上に、何を話すべきかわからない、という結果となり、終活について会話をする上での悩みがうかがえた。



2019年の前回調査と比較すると、1位の「切り出しにくい、話しにくい」は、2019年の42.0%から、今回は44.8%となり、話すきっかけに悩む人がさらに増えたことがわかる。




5.「終活」について話そうと思ったきっかけは「ニュースやメディアで終活のことを見聞きした(38.7%)」が1位
Q.(親と終活について話したことがある人、あるいは「話したことはないが、話したいと思っている」と回答した人への調査)親の「終活」についてあなたの親と話そうと思ったきっかけはなんですか?(複数選択可)(n=718)
終活について話すきっかけはニュースやメディアの影響が最多。また、2位は「新型コロナウイルスの影響で先々のことを考えた(22.7%)」となっており、話そうと思った人のうち5人に1人は新型コロナウイルスで終活を意識したことがわかった。
また、「自身のライフプランを見直し、相続のことなどが気になった(19.9%)」が、「家族・親族が病気にかかったとき(13.6%)」よりも高く、人生100年時代において、ライフプランを見直す機会に終活を想起している実態が浮き彫りとなった。




6.親と「終活」について話すタイミングは、話したことがある人のうち5割が「日常での会話の中で話した」と回答
Q.(親と終活について話したことがある人への調査)「終活」についてあなたの親とはいつ話し合いましたか?(複数選択可)(n=324)
終活について話すタイミングは、1位「日常での会話の中で話した(50.0%)」、2位「家族・親族が亡くなったとき(21.3%)」、3位「親が自分から終活について話を切り出した(17.0%)」と、1位が2位以下を大きく引き離す結果となり、日常会話の中で話すことが定番であることがわかった。




7.親と「終活」について話したことがない人は、「話せるイメージがわかない(30.6%)」
Q.(親と終活について話したことがない人への調査)あなたが親と「終活」の話をしたいと思ったとき、どのタイミングであれば話し合うことができると思いますか?(複数選択可)(n=679)
「話せるイメージがわかない(30.6%)」が1位となった。続いて2位「親のタイミングに任せたい(25.8%)」、3位「親が入院した・余命宣告を受けたなどで死期が近くなったとき(24.4%)」となり、子の立場としてはきっかけを待つという姿勢が垣間見えた。




8.親と終活について話し合いたいタイミングは46.1%が「来年以降」
Q.(親の終活について「まだ話し足りないので今後も随時話していきたい」あるいは「話したことはないが、話したいと思っている」と回答した人への調査)親の「終活」についていつ頃話したいと思いますか?(n=625)
話し合いたいタイミングベスト3は1位「来年以降(46.1%)」、2位「今年のお盆ごろ(15.0%)」、3位「今年のゴールデンウィークごろ(13.3%)」となった。具体的なタイミングを想定できている人は少ないと推測できる。




「親の終活に関する意識調査」の詳細はこちら
URL:https://ansinsougi.jp/p-279

※前回の「親の終活に関する意識調査」はこちら
【親の終活に関する意識調査】7割が毎月親と連絡を取る一方で、親と「終活」について話したことがない人は約6割。子側はきっかけに悩む傾向〜親と生前に話しておきたいことベスト3は、1位「葬儀」、2位「相続財産」、3位「納骨・お墓」〜(2019年12月19日)
URL:https://www.bm-sms.co.jp/news-press/prs_20191219_ansinsougi_research/



【調査概要】

・実施期間:2022年2月2日(水)~2月3日(木)
・調査対象:60歳以上の親を持つ男女・回答総数:1,003名
・属性:男性641名(63.9%)、女性362名(36.1%)
・調査方法:Webを使用したアンケート



【「安心葬儀」について】

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