MCI(軽度認知障害)早期発見テスト「あたまの健康チェック」提供開始~ 認知症は早期発見で予防・改善ができる!~

2015年6月10日
介護・医療の情報サービスを提供する株式会社エス・エム・エスが運営する認知症情報ポータルサイト『認知症ねっと』は、認知症の前段階といわれるMCI(軽度認知障害)の早期発見テスト「あたまの健康チェック」の提供を開始したことをお知らせいたします。



サービス提供の背景

国内における認知症高齢者の数は現在約440万人、認知症の前段階と言われるMCI(軽度認知障害)までを含めると約820万人いるといわれています。また、高齢者の約4人に1人が認知症もしくはMCIであり、大きな社会問題になっています。

一方で、認知症やMCIについて、以前より社会の理解は進んでいるものの、いまだ正しい知識が十分に行き渡っているとはいえない状況にあります。

例えば、MCIと一度診断されても、治療の結果、後日の評価で知的に正常と判定される割合は、14~44%と、高い数値が報告されています*1。しかし現実には、MCIの段階で診断を受ける人は少なく、予防・改善が難しい段階になってから受診し、認知症と診断される人が75%と言われています。「認知症は早期発見により予防・改善ができる」という正しい理解があれば、発症を予防できたにも関わらず、手遅れになってしまったという状況が一般的です。



そこで、当社は「あたまの健康チェック」を通じて、より多くの人のMCI段階での早期発見に貢献し、社会問題の解決に取り組んでいきたいと考えております。
*1:Manly JJ. Bell-McGinty S. Tang MX. Et al. Implementing diagnostic criteria and estimating frequency of mild cognitive impairment in an urban community. Arch Neurol.2005:62(11):1739-1746



サービスの特徴

「あたまの健康チェック」は、“加齢に伴う正常なもの忘れ”と“認知症の前段階といわれるMCI(軽度認知障害)”の判別を行います*2。わずか10分のチェックで、高い正確性を誇るテストです。

  • 所要時間はわずか10分!
    コールセンターの専門オペレーターが認知度チェックを行い、MCIかどうかの判別をします。チェックに要する時間はわずか10分です。

  • 97%の正確性!
    米国国立老化研究所が推奨する国際的認知症診断ツールをベースに研究・開発した認知機能チェックテストです。米国内で行われた正確性検証の結果、97%の高精度で判別されることが確認されています*3。また日本でも福岡大学研究グループによる同様の検証が行われ、同等の96%の精度が確認されており、日米両国でその正確性が証明されています。
*2:「あたまの健康チェック」は、認知機能の一般的な評価を提供することを目的としており、認知機能に関わる病状・病気を診断する、あるいは、治療することを目的としたツールではございません。
*3:Methods to improve the detection of mild cognitive impairment PNAS, 2005: 102(13): 4919-24




テストの流れ

1. 『認知症ねっと』から「あたまの健康チェック」をご購入ください(販売価格:3,500円[税抜])
2. テスト用のフリーダイヤルとシリアル番号を記載したEメールを送付いたします
3. Eメールに記載されたフリーダイヤルにお電話ください
4. オペレータが10分程度の認知度チェックを行います
5. 後日、テスト結果をレポートでご郵送いたします



認知症ねっとについて

『認知症ねっと』は、認知症患者とその家族の負担を軽減する目的で2003年から運営されている、認知症に関する老舗のwebサイトです。認知症の基礎知識や認知症ケアの情報、Q&Aなど、認知症患者と家族に役立つ情報を10年以上お届けしてきた信頼もあり、いまでは月間60万人が訪れるサービスになっております。
『認知症ねっと』:https://info.ninchisho.net



本件に関するお問い合わせ先

株式会社エス・エム・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤夏樹、東証一部上場)
ヘルスケア事業本部(担当:田中)
電話番号:03-6721-2411
e-mail:info@ninchisho.net
住所:東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー


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